故郷秋田の夏まつり『竿燈』がいよいよ今日から始まります。
今年は久しぶりにお囃子の音を聞くことができるので今から楽しみ!
さて今日は、ゴールデンウィークに浜離宮恩賜庭園で撮影した牡丹です。
そうと意識して撮ったものではないのですが、
構図といい色合いといい『秋田蘭画』のような写真になりました。
江戸中期、平賀源内によってもたらされた西洋絵画の技法を独自の技法として展開し、
のちの浮世絵に影響を与えた秋田蘭画。
秋田蘭画の代表的な画家、小田野直武は、『解体新書』の仕事の後、
『鷹図』『「不忍池図』などの素晴らしい作品を完成させます。
そして、秋田藩主佐竹曙山(8代藩主義敦)、角館城代佐竹義躬、
後に銅版画を創始し、洋風画の第一人者となる司馬江漢などが直武に技法を
学ぶこととなったのです。
秋田蘭画そのものは直武、曙山、佐竹義躬の時代とともに衰えていきますが、
直武に学んだ司馬江漢がその技法をもとに新たな洋風画の潮流をつくっていきます。
そして江戸後期の浮世絵に大きな影響を与えていくのです。
浮世絵は西洋にも輸出され、印象派運動へとつながっていきます。
美術だけではなく、音楽や文学にも影響を与えたこの運動は、やがて20世紀の芸術へと連なる大きな流れとなっていくのです。
『人気ブログランキング』にエントリーしています。ワンクリック応援してね!
